前回、ラジオから流れる曲に耳を澄ませるように、偶然のワインとの出会いを楽しんではどうか、と書いた。
その後にアップされた米沢さんのコラムも、偶然か、その話に呼応するような内容だった。
ワインバーをやっていた頃、いろいろと試行錯誤を経て、 最終的にグラスワインが常時9種類に落ち着いた。
スパークリング1種、白4種、赤4種。
9種類が多いのか少ないのかは自分ではよくわからないけれど、
「こんなに開いてるんですか!」
と言われた事は、僕の記憶ではただの一度もない。
逆に「これだけ?」と言われる事ばかりだった。
世界中のワインバーのバイザグラスが平均何種類くらいなのか、 そんな統計などどこにも存在しないと思うが、 「これだけ(しかないのか)?」と言われるたびに戸惑いを感じていた。
何種類あれば満足するんだよ、と。
だいたい、そういう余計な一言を浴びせてくるのは一見のお客様で、 いざボトルを並べてみると、 「あー。これは飲んだ。これも飲んだ。だからこれとこれは(選択肢として)ナシでー」 と始まるのが、おきまりのパターンだった。
どうして1度飲んだワインは選択肢としてナシなんだろう。。
「好みじゃなかった」のなら仕方ないが「飲んだことあるから」というのは。。
そうやってスタンプラリーのように、
飲んだことないワインを埋めていって、一体何になるんだろう?
そんなくだらないカードは、 たとえスタンプがいっぱいになっても(実際にはありえないが)、何の特典もない。
もしもこれを読んでハッとした人がいたなら、今すぐラリーから降りた方がいい。
その方がずっと楽になれるし、ワインを楽しめると思う。
いい曲は何度聴いてもいいものだ。
1回きりの関係なんて、虚しいじゃないか。
ワインをお客様にサービスする最前線にいるまともな人達は、 ワインを「育てている」し、コンディションにもめちゃくちゃ気をつかっている。 (少なくとも、僕が親しくしている同業者の友人達はそうだった)
僕がやっていた店はピーク時は在庫が1,500本あり、 ヴィンテージに関わらず「今、美味しい」ものを選んで開けていたつもりだ。
冷蔵庫も3つの温度帯に分け、3°C、8°C、12°C、常温を使い分けていた。
ワインバーは寿司屋に似ていると、昔、ブログに書いた事がある。
次回はその話をしよう。
例えば、寿司屋で極上のイカが出てきたら、
「あー、イカは食べた事あるんでナシで」って言うだろうか?
ワインを楽しみたいなら、その野暮なスタンプカードをさっさと捨てる事だ。
その後にアップされた米沢さんのコラムも、偶然か、その話に呼応するような内容だった。
ワインバーをやっていた頃、いろいろと試行錯誤を経て、 最終的にグラスワインが常時9種類に落ち着いた。
スパークリング1種、白4種、赤4種。
9種類が多いのか少ないのかは自分ではよくわからないけれど、
「こんなに開いてるんですか!」
と言われた事は、僕の記憶ではただの一度もない。
逆に「これだけ?」と言われる事ばかりだった。
世界中のワインバーのバイザグラスが平均何種類くらいなのか、 そんな統計などどこにも存在しないと思うが、 「これだけ(しかないのか)?」と言われるたびに戸惑いを感じていた。
何種類あれば満足するんだよ、と。
だいたい、そういう余計な一言を浴びせてくるのは一見のお客様で、 いざボトルを並べてみると、 「あー。これは飲んだ。これも飲んだ。だからこれとこれは(選択肢として)ナシでー」 と始まるのが、おきまりのパターンだった。
どうして1度飲んだワインは選択肢としてナシなんだろう。。
「好みじゃなかった」のなら仕方ないが「飲んだことあるから」というのは。。
そうやってスタンプラリーのように、
飲んだことないワインを埋めていって、一体何になるんだろう?
そんなくだらないカードは、 たとえスタンプがいっぱいになっても(実際にはありえないが)、何の特典もない。
もしもこれを読んでハッとした人がいたなら、今すぐラリーから降りた方がいい。
その方がずっと楽になれるし、ワインを楽しめると思う。
いい曲は何度聴いてもいいものだ。
1回きりの関係なんて、虚しいじゃないか。
ワインをお客様にサービスする最前線にいるまともな人達は、 ワインを「育てている」し、コンディションにもめちゃくちゃ気をつかっている。 (少なくとも、僕が親しくしている同業者の友人達はそうだった)
僕がやっていた店はピーク時は在庫が1,500本あり、 ヴィンテージに関わらず「今、美味しい」ものを選んで開けていたつもりだ。
冷蔵庫も3つの温度帯に分け、3°C、8°C、12°C、常温を使い分けていた。
ワインバーは寿司屋に似ていると、昔、ブログに書いた事がある。
次回はその話をしよう。
例えば、寿司屋で極上のイカが出てきたら、
「あー、イカは食べた事あるんでナシで」って言うだろうか?
ワインを楽しみたいなら、その野暮なスタンプカードをさっさと捨てる事だ。
2017年4月5日
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