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アクアボン 2016 & 2018 & 2019 / ドメーヌ・ヨヨ(ローレンス・クリエフ)

Akoibon 2016 & 2018 & 2019 / Domaine Yoyo (Laurence Krief)

2020年12月30日 更新
まだ続いていました、ルーションのおすすめ。
女性としても尊敬するひとりの造り手。

「ヨヨ」

前回ご紹介したフラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックの奥様。
愛称がドメーヌ名になっています。

「お洒落でチャーミング」が彼女の第一印象。
強さと柔らかさを持った、一緒の空間にいる間ずっと目で追っていたくなるような素敵な女性です。

もともとアパレルの仕事をしていて世界各国を飛び回っていたヨヨは2005年にたった1人で蔵元を立ち上げました。馬も入れないような崖にある土地を1人で耕して畑を作った、その大変さは想像を遥かに超えています。
そんな彼女のよき相談相手がジャン・フランソワやブルーノ・デュシェンでした。
ジャン・フランソワとヨヨの蔵の距離は31km離れていて「KM31」というワイン名がついたロマンティックな赤ワインも作っています。

今日ご紹介するのは「Akoibon アクアボン」というワイン。

「A quoi bon?」から作った言葉で「それがどうなる?どうせダメだ」「頑張っても無駄だ」という意味。
ムールヴェードルとグルナッシュ・ノワールから造られる赤ワイン。

ムールヴェードルはバニュルスの伝統的な品種ではなく、土着品種にしか興味がなかったヨヨは、この品種を栽培したい訳ではありませんでした。
たまたま手に入れた畑にムールヴェードルの畑が含まれていたので仕方なく栽培してみたものの、病気だらけでとても弱っていたので、どうせ枯れて抜くことになるだろうと、他の造り手もさじを投げるほどひどい状態でした。
ヨヨ本人でさえ「こんな畑、A quoi bon?」と思ったそうです。
しかし畑はヨヨのもとでみるみる回復していき、今では素晴らしいブドウが収穫できるようになりました。

昨年4月のブリュッケオープンの時にいただいた2016、訪問させていただいた2018、猛暑が続いたため収穫量が激減した2019、と3ヴィンテージご用意がございます。

最近久しぶりに2016を開けてみましたが、柔らかい果実味がふわっと広がり中盤から存在感のあるタンニンを感じるもののとてもきめ細かく液体に溶け込み、とてもいいボリューム、バランス感でした。

「それがどうなる?どうせダメだ」
「でもやってみないとわからない!」
1年の締めくくり、1年の始まりにゆっくり楽しみたい1本です。

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ワイン名:アクアボン 2016 & 2018 & 2019
タイプ:赤
生産者: ドメーヌ・ヨヨ(ローレンス・クリエフ)
生産者HP:http://domaineyoyo.fr/le-domaine/
生産地:フランス、ラングドック
品種:ムールヴェードル、グルナッシュ
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2019年4月3日 石川県金沢市高岡町にオープン。ボトル販売の他、ワインがある食卓に彩りを添えてくれる食材、小さな立ち飲みスペースもあり。*月・火曜定休 facebook.com/wineshopbruecke