Takuro Koga

1stコラム:ぼくらが「winy」を立ち上げた理由

The reason why we create "winy"

2017年5月31日 更新
「たった1杯のグラスワインで地球は変わります。」

大好きなワインの裏ラベルには、こんな文章が書かれている。

大袈裟に思うかも知れないが、
僕自身、1杯のグラスワインがきっかけでワインバーをはじめた。
ワインにはそれくらいの力があると思う。

人を魅了する、不思議な力だ。

「日本人のワインの消費量を今の倍にしたいんですよ。」

懇意にしているワインショップの社長が、口癖のように言う。

なるほど、そうなればいいな、と僕も思う。
だが、思うだけでは物足りない。

僕も、何かをしたかった。
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色々と考えた結果、シンプルにワインの写真をひたすらアップしていくサイトはどうか、と思いついた。

例えば全国の飲食店が、
エチケットの写真と、簡単な国やワイナリー名、ワイン名、品種等と共に、その日のオススメのグラスワインをアップする。

アップする店舗数が増えていけば、その数だけ写真が増えていくわけだから、閲覧する飲み手のドキドキやワクワクも、どんどん増えていく。

仮に50店舗が月に10回ずつアップすると、1ヶ月でのべ500種、1年で6,000種のワインの写真がアップされる事になる。
いつかは膨大なデータのアーカイブが出来上がる。

「あのワインの葡萄品種、何だっけ?」って時も、
検索すれば過去に掲載されたそのワインのデータが出てくる。

「このワイン、どこで飲めるのかなぁ」って時も、検索すれば過去にそのワインをアップしたお店が出てくる。
旅先でも、自分好みのワインが飲めるお店を探すヒントになる。

FacebookやInstagramなど、様々なSNSにあがった写真は、日々、流れていってしまうし、自分がフォローしていないお店の投稿にはなかなか辿り着けない。

僕らが立ち上げたこのサイトは、それを集約しようとするものだ。
googleではないが、ナチュラルワインや日本ワインを網羅する、資料としても使える図書館のようになればいいなと思っている。
もちろん、実際にワインを飲む愉しみに勝るものはない。
winy(ワインのような)はそこまでは手助けできない。

けれども、
ワインを飲みたくなるようなお手伝いができれば僕は嬉しい。

あなたのワインライフが、ほんの少しでも変わりますように。

「いつか遊びがモノをいう。」
という、少し前のNIKEのコピーが大好きだ。

僕らも、本気で遊ぼうじゃないか。


2017年2月1日
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このワインをおすすめしている人

Takuro Koga Takuro Koga

‘09年5月、東京・幡ヶ谷でヴァンナチュールと日本ワインを軸にしたワインバーKinasseをOPEN。 ‘16年3月、地元熊本へ戻り、現在はワインショップQuruto店主。ブドウ栽培・醸造、共に見習い。