Baccagnano

ピローナ 2022 / バッカニャーノ(マルコ・ゲッツィ)

Pirona 2022 / Baccagnano (Marco Ghezzi)

2025年7月24日 更新

Pirona 2022 - IGP Ravenna Bianco

ブリジゲッラ地区の丘陵地帯の標高約250mで栽培されたエミリア=ロマーニャの土着品種のアルバーナ・ディ・ロマーニャを使用し、クヴェリヴリでマセラシオンしたオレンジワイン。
粘土質の土壌。アルバーナは古代ローマ人がこのエリアに持ち込んだ歴史ある品種。

ワイン名「PIRONA/ピローナ」は、ロマーニャの方言で回転するコマのおもちゃの名称で、クヴェヴリとこの有名な木のおもちゃが似ていることから名付けられた。

8月下旬から9月上旬にかけて手摘みで収穫し、クヴェリヴリで31日間のマセラシオン。発酵中は一切触らずに自然に発酵。その後、ステンレスタンクに移して6ヶ月間の熟成。ボトリングし、12ヶ月間の瓶内熟成。コンクリートタンクを使用した「パリア 2022」と比較してみてください。

ハチミツや熟した洋ナシのニュアンス。アルバーナは元々タンニンが豊富な葡萄ですが、クヴェリヴリでのマセラシオンによりまろやかな味わいに仕上がってます。
ローマーニャ地方のスープ仕立ての郷土料理「パッサテッリ」やスパイスが効いた料理にあいます。


※IGP(Indicazione Geografica Protetta): イタリアにおける「保護指定地域表示」。 ワインをはじめ、バルサミコ酢、チーズ等、伝統的な製法によって造られる食品に付与される認証で、産地や伝統に根付いた製品を保護する規格。日本で言う地酒にあたります。
ワインの場合、指定地域内で栽培されたブドウを85%以上使用すれば、認証を受けることが可能です。
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ワイン名:ピローナ 2022 - IGP ラヴェンナ・ビアンコ
タイプ: オレンジ
生産者:バッカニャーノ(マルコ・ゲッツィ)
生産者HP:https://baccagnano.it/en/winery/
生産地:イタリア、エミリア=ロマーニャ
品種:アルバーナ・ディ・ロマーニャ 100%
アルコール度: 12.5%
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Baccagnano

出版業界からワインメーカーへ。
バッカニャーノの当主、マルコ・ゲッツィは出版業界でのキャリアを積み、電子書籍配信プラットフォームの会社を友人と共同で立ち上げ、この会社を数年経営した後に売却し、この会社の撤退(売却)資金を元手に、イタリアで美しい村のひとつとして言われている、エミリア=ロマーニャ州ブリジゲッラに畑とワイナリーの購入と改修を行い、2016年にワインの醸造を開始しました。
ぶどう畑は7ヘクタールで、標高は約100〜250mのブリジゲッラの丘にあります。この地域の土壌は粘土質で、ロマーニャの土着品種の サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ・ロマニョーロ、アルバーナ・ディ・ロマーニャを栽培しています。植樹は2011年から開始しており、バッカニャーノのぶどうの木の樹齢は15〜25年の若木からワインが生まれています。
ワイナリーには宿泊施設も併設しており、ブリジゲッラの自然や伝統を伝えるためにアグリツーリズモも運営しています。

マルコはミラノ近郊の出身で、2013年にブリジゲッラに引越しするまではミラノに住んでいました。移住する前に、エミリア=ロマーニャやシチリアのワイン生産者の元で経験を積み、現在に至るまで、試行錯誤を繰り返しながら学び続けています。経験不足は、勉強と出会いと(生産者との)おしゃべりと忍耐で補うようにしているようです。

サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ・ロマニョーロ、アルバーナ・ディ・ロマーニャといった、この地域に自生するブドウ品種を、オーガニック・プロトコルに従って栽培しています。人間を取り囲む自然、そして人間を受け入れてくれる土壌にリスペクトし、ぶどう畑をミツバチに優しい生垣や樹木で包み込み、ぶどうの木と土地をひとつの生きた農業組織として扱うよう努めている。
収穫は手作業で行い、発酵は自然に行い、温度管理は地下の洞窟のように造られた涼しく湿度のあるセラーに任せている。
ワインは優しく濾過された後、それぞれのワインの個性に合わせてキャップ膜を調整しながら、スクリューキャップ付きのブルゴーニュスタイルのボトルにボトリングしています。

「Less is more, nothing is too little. / 少なければ少ないほど良い。」がマルコのフィロソフィーです。
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winy winy

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