Shinsuke Yonezawa

2ndコラム:「既成概念の破壊→再構築」〜 パスカル下ネタ☆パンクスピリット辛口

Natural Winemakers Have Punk Sprit!

2017年5月31日 更新
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ピストルズが、同時代を生きたぼくの蒼き春の原点だからといってパンクスにリスペクトされても苦笑いするしかない。

シドかっけぇー!とか言ってるヤツとは相容れない。

なぜなら「Punk」とはスタイルではなく、スピリットだからだ。

スタイルをみごとに体現してあの世に行っちまったシドより、ジョニー ロットン(ジョン ライドン)なのだ。

解散後のジョンが結成した初期のPiLにゾクゾクきたか、否かでその後が決まる。
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※(PiLの2ndアルバム、METAL BOXは発売当時45rpm 12inch×3枚組で高音質、円形金属製ケース入りというビックリ贅沢なリリースでした)
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金太郎飴の様式美に思考停止にさせられるか、オルタナティブ(後年“オルタナ”と呼ばれるようになったものは単なるスタイルを指す語)な選択に脳内麻薬が出まくる日々を過ごすことになるか?

運命の分かれ道。どちらの道を選んでもその人の人生に(ひょっとしたら)大きく影響した残滓を将来、見ることができるだろう。

最近TVで観たのだが、三宅純という映画のサウンドトラックやピナ バウシュのダンスの振付のための音楽で世界的な名声を得た(リオ五輪では椎名林檎の指名による閉会式の君が代アレンジで話題に)パリ在住のジャンル ボーダーレスな音楽家の、本人の映像にびっくり仰天。

'80年代前半の、当時のコムデギャルソン、ヨージヤマモト スタイルそのままだったのです。髪型も…。

ご本人も、俺は30年間このスタイルを貫いている、最近始めたヤツとはワケが違う、と自ら筋金入り発言を。

彼と同じ世代のクリエイターにスティーヴ ジョブズがいたが、彼はまた違ったわかりやすい理由で毎日シンプルな同じスタイルを貫いた。

先端クリエイターもスタイルはさまざまだ。

過去にスティルして創造に専念するか、時代感を消すくらいのミニマルさを纏うか、衣服にも先端モードで行くぞ、か。

ジョブズのようなスピリットになると外側のスタイルは消えていき必要最小限で自由になるのだろう。

それぞれに理由はある。


さて、冒頭のピストルズの1stアルバムのジャケット。
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女子には言うのも憚れるスラングの意味もまんまに仏語に訳されたジャケットを纏ってリリースされたのが、ロワールのパスカル シモニュッティのこのワイン。

よくぞ自分のワインにつけたなー、と思うのだが、やはり強く影響を受けたのだろう。
というかパンクが大好きなんだ。

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彼のワインにはタバコの注意パッケージ(fumer tue=吸ったら死ぬ)をパロった「飲んだら死ぬ」と大きく書かれたワインやら
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完璧な野生酵母の乳輪(超タイプ♡)を持つフランスP女優、ブリジット ラーエの裸体写真がまんまジャケットになったbirgit(画像自粛)、


Punk's not deadをもじってPink's not deadにしたロゼ泡など。。(やれやれ…)
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みごとにパンクの洗礼を受け、アイロニーに満ち溢れたスピリットをレコードジャケットのようにワインのエチケットで表現。

ナチュラルワインには、実にそういう生産者が多いのです。

フランス、オーヴェルニュの鬼才、ピエール ボージェにもピストルズのヴォーカル、ジョニー ロットンをもじったジョニ ロットン(腐った黄色)というキュヴェがある。

こんな調子で他にもあるある。



ナチュラルワインの生産者がこんなにもパンクスピリットに溢れているのには理由があるのです。
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この歳でスラップ ハッピーの生ライヴを体験できるとは!
感激の夜のあとに。
平均年齢50代の客層、オールスタンディングの2時間ライヴでした(笑)
次回はアートベアーズで来日して欲しいな。


2017年3月1日
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Shinsuke Yonezawa Shinsuke Yonezawa

尼崎、塚口にある尼崎最古のワインバー・ナジャのオーナー/シェフ/ソムリエ/DJ。

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