Shinsuke Yonezawa

15thコラム:ベッドでのダンスばかりしないで♡

〜 Do Not Just Dance In Bed♡ 〜

2017年12月1日 更新
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ワインとダンス。

葡萄酒と、踊る、ということ。
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名村造船所跡という大阪屈指のテクノ系レイヴ会場の聖地でイタリアワイン35生産者が集結した2日間、打ち上げ後半この聖地最深部のステージは必然的にこうなる。
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同日、シドニーで行われた近年注目のナチュラルワイン フェス、ROOTSTOCKはコンテンポラリーダンスのキュレーションでもキレッキレなアートセンターCarriagewosksが会場だった。(打ち上げで踊り狂ったかどうかは知らないけれど。)

イタリア人でなくとも欧米ではワインを飲めば最終的に歌って踊り出すのはごくごく普通のこと。
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調子に乗れば胴上げも始まる。

ヨーロッパのワインのある場所でたくさんそういうのを実際経験して来た。

欧米でなくともワインの最古エリア、ジョージア(グルジア)でもそうだし、日本でも昔はそうだったのではないか?

いや、今でも沖縄などある地方ではまだ飲めば踊る文化が残っているではないか。

いつのまにか、その温かいプリミティブを忘れて硬直してしまった日本の都会の人たち。

その原始を想いださせてくれたヴィナイオッティマーナ打ち上げであった。
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さあ、みんな、これからは軽やかに舞おう♪

同じ◯◯なら踊らにゃソンソン♪ だ。

日本のワイン界にはソーシャルダンスを踊ればバリッバリの山田さん(BMO)もいれば、サンバの大園さん(ラヴニール)やマイケル池谷ジャクソンさん(ヴァンクール)というダンス界でもご活躍の社長さんが少なからずいらっしゃるが、

「形」や「型」など必要ない。

あなたがナチュラルなワインを好きなのと同じように。

枠を超えて自然にカラダを動かすのみ、だ。

マグナムボトルのワインだってデカンタなんか無くとも2Lのペットボトルでダンスさせて戻してやればワインが喜ぶのだ。
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ブルネッロの若いマグナムなんてそのまま飲んでも閉じ過ぎていてなかなか開かない。
案の定、ペットからボトルに戻したブルネッロは30分も経てばスーペルな味わいになった。

パンクだが、ブリコラージュな作法で軽やかに舞うのが自由なワインを愛する者の信条だ。


最近コレクションから掘り起こしてターンテーブルに載る機会の多い発見盤。
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「ザ キャサリン ホイール」。トーキングヘッズのデヴィッド バーンが'81年にコレオグラファー(振付家)、トワイラ サープTwyla Tharpのダンスために書き下ろしたアルバム。
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このワインをおすすめしている人

Shinsuke Yonezawa Shinsuke Yonezawa

尼崎、塚口にある尼崎最古のワインバー・ナジャのオーナー/シェフ/ソムリエ/DJ。